人工授精(AIH)も体への負担が少ない治療法です。
不妊症にはさまざまな原因があり、検査をしても原因を特定できないことがあります。
それでも検査を続けていくうちに卵管や精管の造影検査で詰まりが解消されたり、タイミング法で自然妊娠をする場合もあります。
ですが多くの不妊症の場合、体外受精や人工授精などの生殖医療が必要となるケースが多いでしょう。
人工授精とは人為的に精液を子宮内に注入することで、妊娠しやすくなるようにする治療法のことです。
精子欠乏症や男性の性機能障害など男性不妊症による場合にとられる治療法です。
無精子症の場合は、第三者からの精子提供による非配偶者間人工授精の方法がとられます。
注入される精液は一週間程の禁欲期間をおいた後に採取されたものを使い、この精液は妊娠しやすいように濃縮するなど調整します。
そして注射器のような細長い器具を使って子宮の奥にある卵管へ精子を注入します。
注入する時期はタイミング方法と同じく排卵直前に行い、注入して治療は完了です。
30分程横になったまま休んでその後すぐに帰宅することが出来ます。
人工授精で妊娠できる確率は10~20%程ですが、一度目の人工授精ではうまくいかなくても、2度3度と繰り返すことで半分以上の妊娠率に上昇します。
人工授精にかかる費用は2~3万円で、以前までは全額自己負担したが、2022年より保険適用となりました。
保険適用ですが、年齢や回数に制限があるので注意が必要です。
また不妊の検査や人工授精をするための検査費用が別途必要になり、検査回数などによっても総額は変わってきます。